「高い予算をかけてクオリティの高い採用動画を作ったのに、全然再生されないし、応募にも繋がらない…」 そんなお悩みを抱える人事担当者様や経営者様は少なくありません。
実は、採用動画で失敗する企業の多くは「動画のクオリティ」ではなく「使い道(届け方)」に課題を抱えています。どんなに素晴らしい動画でも、ターゲット層に見られなければ存在しないのと同じです。
本記事では、採用動画の投資対効果を最大化するための「HP掲載以外の具体的な活用方法」と、成果を出すための「マーケティング視点配信戦略」を徹底解説します。動画を「作って終わり」の負のループから抜け出し、自社の採用力を根本から強化しましょう。
採用動画を「作って満足」していませんか?よくある失敗をみてみる
まずは、多くの企業が陥りがちな採用動画の「もったいない使い方」について見ていきましょう。
採用サイトに埋め込んだだけで「見られる」という誤解
最も多い失敗が「完成した動画を採用サイト(HP)のトップページに埋め込んで満足してしまう」ケースです。 求職者の動線を想像してみてください。自社の採用サイトを訪れるのは、すでに企業名を知っていて、ある程度興味を持っている「検討・応募フェーズ」の求職者です。「まだ自社のことを知らない潜在層」に対して、HP上の動画はアプローチできません。待っているだけでは、見てもらえないのが現実です。
映像美だけで「誰に・どう届けるか」が抜けている
「かっこいい映像」「感動的なBGM」など、クリエイティブの質にこだわることは重要です。しかし、「この動画を、どのターゲット(新卒/中途、文系/理系)に、どの媒体で、どのタイミングで見せるのか」という採用マーケティングの視点が抜け落ちていると、採用という本来の目的(コンバージョン)には結びつきません。「映画のような綺麗な映像」が「実際に採用につながる映像」とは限らないのです。むしろ映像と現実のギャップがありすぎると離職率にも影響する可能性が出てきます。
【媒体・フェーズ別】採用動画の「HP掲載以外」の有効活用法5選
では、採用動画はどこでどう使うべきなのでしょうか?ただの「活用場所」だけでなく、「具体的にどんな動画を作ればいいのか?」「どう運用すればいいのか?」まで踏み込んでご紹介します。
1. 【認知拡大】SNS(YouTube/TikTok等)とWeb広告でのショート展開
HPに来ない潜在層へアプローチするには、若手層が日常的に利用するプラットフォームへ「こちらから出向く」必要があります。
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どんな動画を作るべき?
- 若手の採用には特に15〜60秒の縦型動画(ショート動画)が必須です。
- 企画例としては「社員の1日ルーティン」「社長にアポなしで10の質問」「NGテイク集」など、作り込まれた映像よりも「リアルさ」「親しみやすさ」が伝わるカジュアルな企画が好まれます。
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どうやって運用する?
- 数分ある本編の採用動画から、最も盛り上がる部分やインパクトのある発言を切り抜き、YouTubeショート、TikTok、InstagramのReelsで配信したり、「最初の2秒」で離脱されないよう、冒頭スワイプして離脱されないようににテロップで強いフック(例:「未経験からエンジニアになったリアル」など)を入れましょう。
- また、ターゲットを絞り込めるYouTubeのディスプレイ広告(スキップ不可の6秒広告)などを活用するのも、認知拡大に非常に有効です。
【無料お役立ち資料】SNS採用を強化したい方へ
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【事例紹介】
実際に弊社がご支援した企業様の中で、2種類の動画を用意いたしました。
1つはPV風に、高いカメラ機材や照明を用意し、数十万円かけて作った動画、
もう1つはスマホで担当者の立ち姿でニコニコと会社の概要について紹介する動画。とても低予算です。
この2本の動画でYouTubeの広告で流してみたところ、PV風動画の方がたくさん再生はまわりました。具体的には立ち姿動画の2倍以上再生はまわりました。
しかし、実際にその広告経由でエントリーに繋がった人数はどうだったかというと、実は立ち姿で会社の説明をしたもの(低予算で製作したもの)の方がエントリーにつながった数自体は多かったという事例があります。
この事例から、「今回狙ったターゲット層的には、カッコよく見せることよりも、情報がしっかりコンパクトにまとまってることの方が重要」ということがよくわかりました。まずはしっかり届けたいターゲット層が求めてる情報や好みを把握しにいくことはとても大切です。

2. 【母集団形成】スカウトメールの返信率を上げる動画リンク添付
ダイレクトリクルーティングで送るスカウトメールは、テキストだけでは他社に埋もれてしまいます。ここに動画を掛け合わせることで、圧倒的な差別化が可能です。
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どんな動画を作るべき?
- 「ターゲット職種の現場社員からの1分間メッセージ」が最適です。
- 例えばエンジニアを採用したいなら、現場のエンジニアが「今の開発環境の魅力と課題」を率直に語る動画を用意します。
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どうやって運用する?
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スカウト文面に「〇〇様のご経歴を拝見し、弊社の〇〇チームで活躍いただけると思いご連絡しました。現場の雰囲気をお伝えしたく、1分の動画をご用意しました」とURLを添えます。テキストでは伝わらない「社風」や「熱量」が直感的に伝わるため、返信率が劇的に向上します。
作例はこちら“
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※注意点:
スカウト媒体(ビズリーチやGreenなど)によっては、初回メッセージ段階ではURLリンクが有効化(クリッカブルに)されない、あるいはスパム判定されるケースがあります。その場合は「自社の企業ページ(プロフィール欄)に動画を設置し、そこへ誘導する」または「返信をいただいた後の2通目で動画を送る」といった工夫が必要です。
【事例紹介】
とある新卒スカウト媒体を運用していたところ、スカウトを受け取った8割以上の学生は結局その企業の採用サイトやHPを閲覧してからスカウトの承諾有無を判断しているということがわかりました。このことから、スカウトの導線をスカウト→採用サイト閲覧しやすい文言に修正→採用サイトに来たらファーストビューに「1分会社紹介」の動画を見れるようにわざと設置。
結果として、スカウト承諾率の向上に寄与することができました。(その企業様はスカウト承諾率が5%改善)
3. 【志望度向上】会社説明会のオープニングで心を掴む
オンライン・オフライン問わず、会社説明会は「企業と求職者のお見合い」の場です。冒頭の数分で一気に心を掴むために動画を使います。
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どんな動画を作るべき?
- 企業のビジョンやミッションをエモーショナルに伝える「コンセプトムービー(ブランドムービー)」が最適です。
- 情報量よりも「かっこいい」「ワクワクする」「この船に乗りたい」と思わせるような、映像と音楽の力(クリエイティブ)を最大限に活かした動画が必要です。ここはSNSと違って、予算を投下して動画のクオリティをあげていくべき箇所だと考えます。
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どうやって運用する?
- 説明会開始直後の参加者は緊張しており、集中力も分散しがちです。最初の挨拶の直後、部屋を少し暗くして(オフラインの場合)、プロジェクターで上映します。これが最高のアイスブレイクとなり、その後のプレゼンテーションへの没入感を高めます。
【事例紹介】
会社としてのプロモーションムービーを数百万円の予算を投下し、それを何年も何回も会社説明会の際に使えるようなものを制作いたしました。
説明会の担当者様に伺ったところ、動画が冒頭にあることで「学生の食いつき具合が全然違う!」というありがたい意見をいただきました。
この動画はすでに貴社に興味のある人がみる動画なので、低予算で作るのではなく、しっかりと作り込んだ動画を見せることで、『ここまで力を入れている』というブランディングにもなるので、心を掴むツールとしては最適だったようです。
4. 【選考中】面接の待合室(オンライン含む)での緊張緩和
面接の待機時間は、候補者にとって最も不安な時間です。ここでも動画が活躍します。
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どんな動画を作るべき?
- 「オフィスの日常風景」「社員同士の雑談インタビュー」など、リラックスした雰囲気の動画が良いでしょう。
- 基本待合室では音無しでみることが多いと思うので、音声が出せなくても内容がわかるよう、フルテロップ(字幕付き)にしておくのが鉄則です。
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どうやって運用する?
- 対面面接の待合室にあるモニターでループ再生しておくか、オンライン面接(Zoom等の待機ルーム)の設定で動画が流れるようにしておきます。候補者の緊張をほぐすだけでなく、「この人たちと一緒に働くんだ」というリアルなイメージを持たせ、面接本番でのスムーズな対話を引き出すことができます。
5. 【内定辞退防止】内定者フォローに向けた限定メッセージ配信
内定を出した後、入社までの間に生じる「本当にこの会社で良いのだろうか」という不安(内定ブルー)。他社への心変わりを防ぐための強力なツールになります。
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どんな動画を作るべき?
- 「配属予定部署のメンバーからの歓迎メッセージ」や「社内イベント(キックオフや懇親会)の裏側を映したVlog」など。
- 可能であれば、「〇〇さん、内定おめでとうございます!」と、候補者の名前を直接呼ぶパーソナライズ動画をスマホで撮影するだけでも、感動レベルが違います。
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どうやって運用する?
- 内定者専用のLINEグループや、人事からの個別メールで定期的に(月に1回程度)配信します。「限定公開」のYouTubeリンクで送ることで、「自分たちだけが特別に見られている」という帰属意識を高めることができます。
【事例紹介】
とある企業様では、内定を出した学生の親御様に向けて、会社の代表と人事担当の方がメッセージ動画を送付するという文化があるそうです。親御様もご安心され、その学生の内定承諾率が上がりやすいと、その企業の担当者様はおっしゃっておりました。しかも動画もスマホで簡単に撮影できるクオリティのものではあるため、ここは映像美ではなく、気持ちが伝わるような構成であったら画質やクオリティは別にこだわらないそうです。
大人数の採用をする企業様にとってはここまでの対応は難しいかもしれませんが、部署単位で「配属予定先の先輩からのメッセージがもらえる」だけでも内定の不安を取り除ける要素になるかと思います。
動画の効果を最大化する「採用マーケティング」3つの戦略
使い道と具体的な動画のイメージが湧いたところで、最後にこれらを成功に導くための「運用(マーケティング)戦略」の根幹をお伝えします。
1. ターゲット(新卒・中途)の行動導線から逆算した媒体選び
新卒学生を狙うならTikTokやInstagram、中途の即戦力層を狙うならYouTubeやLinkedInなど、ターゲットによって「普段どこで情報を得ているか」は異なります。 例えば「製造業の若手エンジニア」を採用したいなら、彼らがどんなハッシュタグで検索し、どんな動画を好むのか。ターゲットのペルソナを徹底的に言語化し、その行動導線上に最適な動画を配置する設計が必要です。
2. 長尺(本編)と短尺(切り抜き)のフォーマット使い分け
認知を獲得したいフェーズでは、スマホでサクッと見られる「縦型の短尺動画(ショート)」が適しています。一方、説明会や面接後の「志望度を固めるフェーズ」では、事業内容やビジョンをしっかり語る「横型の長尺動画(3〜5分)」が求められます。 1本の長い動画を作って終わりにするのではなく、「1本のマスター動画から、SNS用、広告用、説明会用に複数のフォーマットへ再編集・展開する」のが、コストパフォーマンスの高い作り方です。
3. 再生回数だけじゃない!視聴データの分析と改善(PDCA)
動画を公開したら、YouTubeアナリティクス等のデータを確認してください。 「平均視聴時間はどれくらいか」「動画の開始何秒で離脱されているか」「どのサムネイルがクリック(CTR)されやすいか」。クリエイティブは作って終わりではなく、データに基づく改善(PDCA)を回す「運用」を行って初めて真価を発揮します。
Human Aim Factoryの「結果にこだわる」動画戦略
とはいえ「そんな分析の仕方なんて難しくてできない」という人事担当の方。私たちに一度相談してみませんか?
採用動画は、企業の実力や魅力を正しく「視覚化・言語化する力(クリエイティブ)」と、それを最適な層に「届ける力(マーケティング)」が掛け合わさって初めて、採用課題の根本解決に繋がります。
弊社株式会社Human Aim Factoryは、単なる動画制作会社ではありません。
「映像ディレクター×採用スペシャリスト」による統合支援
累計400社以上の採用支援実績を持つ代表の「採用戦略」と、最前線で活躍する映像ディレクターの「クリエイティブ&マーケティング」を統合。上流の採用ブランディングから、「本質」を引き出す動画の企画・制作までを一貫して行います。
企画・制作からマーケティング運用までワンストップで伴走
「動画の活用方法はわかったが、社内に企画したり運用するリソースがない」という企業様のために、完成した動画のSNS運用やWeb広告配信などのマーケティング領域、さらにはRPO(採用代行)として実務の代行までワンストップで伴走します。
まとめ:採用動画は「運用」してこそ真の資産になる
採用動画は、HPに掲載するだけでなく、SNSでの認知拡大から内定者フォローまで、あらゆるフェーズで活用できる強力な武器です。しかし、その武器を活かすためには、「誰に・何を・どう届けるか」というマーケティングの視点を持った運用が不可欠です。
「せっかく作った動画をもっと活用したい」「これから採用動画を作るが、確実に結果を出したい」とお考えの企業様は、ぜひ一度Human Aim Factoryにご相談ください。貴社の隠れた魅力を引き出し、ターゲットに確実に届ける戦略をご提案いたします。